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「『日本の縞はこんなに種類が豊富なんだ』とか、『日本の色の名前はこんなに細かくつけられてるんだ』とか、私たちの生活の中に、そういうものは残っていないのに、『いいな、格好いいな』と惹かれる。修行の中で、日本の古いものの面白さ、奥深さを知ることができたんですね」と師匠。
古いものの面白さを知った修業の日々
桂 かい枝師匠が落語の面白さに目覚めたのは、大学生のとき。それも就職を前にしてというから、落語家としてはかなり遅めの目覚めだったといえる。
「漠然と、ひとさまに喜んでいただける仕事がしたいと思っていましたが、じゃあ何をするんだと。そんなとき、うちの師匠(桂文枝)の高座を聞きまして。落語を聴くのは初めてじゃなかったんですが、すごく感動したんです。ひとりのおじいちゃんが喋ってるだけで、何だかわからないけど涙が出てくる。『こんな芸があんねや…』と思って、私も落語をやろう!と決心したんですね」
 叩いたのは、もちろん文枝師匠の門。かい枝師匠の“和”との付き合いも、落語家修行とともに始まったが、最初は着物のたたみ方さえ知らなかった。
「師匠、内心は『こんなこともできんのかー!』と、怒ってたと思いますよ。うちの師匠、怒ると手が震えるんですよ。『ちょ、ちょっと貸してみ。こうやって、こう! こう!』って教えながら、手が震えてましたもん(笑)。震えるから、ますます着物がぐちゃぐちゃになって、また怒る(笑)」
 そんな風にイロハのイの字から教わっていくうちに、落語を通じて、だんだんと和の奥深さに気がついてきた。と言う。
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